二つで十分ですよ、分かってくださいよ!
今回は「ヌードルバー」シーン
本シーンはヌードルバーで食事をしているデッカードをガフが無理やりLAPDに連れて行くシーンです。
まあ、日本のファンにとっては料理の量をを4つ頼んだデッカードに寿司マスターが日本語で「二つで十分ですよ」と答える事で有名なシーンですね。
ちなみに、僕は寿司マスターのセリフを
「二つで十分ですよ。二つで十分ですよ。分かってくださいよ!」だとずっと思っていたのですが、実は、
「二つで十分ですよ。二つで十分ですよ。まかせてくださいよ!」が正解です。
「分かってくださいよ!」だと思っていた人は僕だけではないのではないでしょうか。ブレードランナーファンにとっての聖典、ポール・M・サイモン著の「メイキング・オブ・ブレードランナー」にも、寿司マスターのセリフは「分かってくださいよ!」と書かれているくらいですからね。(米版では英語に翻訳されて”Please understand!”と記載)
しかし、ファイナルカット4K版ではサウンドトラックの調整が行われていて、「まかせてくださいよ」とはっきり聞こえます。
デッカードが4つ頼んだ料理の正体
さて、デッカードが屋台マスターに4つ頼んだものの結局2つになった料理は、試写用に編集された「ワークプリント」でのみ見る事ができます。

ライスの横に焼き魚が二尾のっています。日本では「デッカ丼」と呼ばれていますね。
実はこの魚、ポール・M・サイモンの「メイキング・オブ・ブレードランナー」では「2尾のエビ」※1と記載されています。確かにエビに見えなくもありません。けれど、未使用カットの中にこれらが2尾の魚だとはっきり分かるカットがあります。
※1 2017年に出版された「メイキング・オブ・ブレードランナー 改訂版/日本未発売」では「2尾の海老かうなぎ」と改訂されています。

これを見るとハゼのような魚だとわかります。うーん、こっちの方がきもいです^^;
さて、本シーンについてはまだまだ書きたい事があります。長文になるため記事を4回に分けることにしました。今回はここまでです。
(続く)
<シーン6:ヌードルバー>