Rldleyvilleの3D化はボチボチ進めるとして、他のシーンも息抜きにリメイクしていきます。
今回はユニコーンの夢とエスパーによる写真解析のシーン
いろいろいじっていますが、主なポイントは4つ
- 別れた奥さんの記憶(NEW)
デッカードのピアノの上に別れた奥さんの写真があり、デッカードが暫くそれを見つめるというカットを追加しました。レイチェルが持っていた子供の頃の写真同様、デッカードも別れた奥さんの記憶を大切にしているという設定です。 - デッカードがユニコーンの夢を見るタイミング
ファイナルカットでは、デッカードがピアノに頭をもたげウトウトしている時に、突然ユニコーンのイメージが浮かびます。
WDCでは、デッカードがレオンの引き出しに入っていた写真を見ることで、ユニコーンのイメージが浮かびます。レオンの写真がトリガーになったという設定です。 - 初回公開時のみ本シーンに使用されたサウンドトラックの復活(NEW)
米国公開版とインターナショナル版(つまりユニコーンの出てこないバージョン)では、本シーンのサウンドトラックに「ラブテーマ」の別テイクが使用されています。このサウンドトラックは、ディレクターズカットでユニコーンシーンが挿入されて以降のバージョンでは使用されていません。
今回、デッカードの別れた奥さんのエピソードを入れるにあたり、本サウンドトラックを復活させました。 - ゾーラの写真
初めてブレードランナーを見た時から、エスパーから印刷した写真とモニター映像が異なることが気になっていました。このミスを修正したいと思ったことが、WDC作成のキッカケの一つです。
モニターのゾーラの画像を静止画で切り出しPhotoshopで加工、Shakeでオリジナル写真映像の動きを検出し、その動きを修正写真に摘要して合成、、、と手間のかかった修正でした。

1コマに6個ものノイズが!
さてさて、今回一番大変だったのがスクラッチノイズの除去
あまりのノイズの多さに閉口したのが、レオンの写真を見るデッカードを遠目に映した映像です。
僅か6秒ほどのカットにも関わらずノイズの数が164個!ノイズのあるコマの一コマ前の映像をトリミングしてノイズに重ねるという単調な作業を、延々と164回繰り返しました。
いったいいつ終わるのかと途方に暮れ、ノイズ除去などという地雷を自ら踏んだ自分を呪い、遂にはノイズ自動除去のプラグインを買おうかと真剣に考えたほどです(もう終わったので買いません)。

エスパー写真解析のシーンでは未使用カット集にあったシーソー解析のカット(エスパーで拡大されたゾーラの肘が左右にギッタンバッコンする)を追加しています。
実は未使用カットをそのまま挿入すると、このカットに続く映像(エスパーがゾーラを映し出す)と上手く繋がらず、一旦カットが切り替わることになります。
シーソー解析のカットとゾーラ出現カットを連続した一つのシーンにしたかったので、シーソー解析のカットは音だけを使用し、映像はPhotoshopで一から作り直しました。
ドキドキしまくりでしたよ!!
いやあ、上手く繋いでますし、感心しきりです!!!!
前回も素晴らしい編集でしたが、すごく手慣れた感じがします。
毎回楽しみですわ。
にしても、スクラッチノイズの除去、恐れ入ります。
ここまでの根気、僕にはありません(^^;)
shuさん、ありがとうございます。映像と音の尺を合わせるの、なんかパズルのピースを繋いでるみたいです。
ちなみに今回のラブテーマの復活は、間違いなくshuさんのUltimate Work Printの影響です。UWPを観て、このシーンのサウンドトラックは、やっぱりラブテーマでないとダメだと再認識しました。
UWPを利用して下さるのは、本当に光栄です。
編集中は、本当にワクワクしますよね〜(*^_^*)