多くのリドリーヴィル全体のカットを!
今回はシーン7「スピナー・テイクオフ」について。
デッカードとガフはポリススピナーでリドリーヴィルからLAPDに向かいます。
オリジナル版ではデッカードがスピナーに乗り込むシーンから始まりますが、ホワイトドラゴンカットではここぞとばかりにリドリーヴィル全体を写すカットを大量に入れ込みたいと思っています。
まず一発目は、ヌードルバーからスピナー離陸地点までの道中を空撮するシーンです。デッカードとガフがヌードルバーを出てどの方向に歩いてスピナーに乗り込んだのかを、リドリーヴィルのマップを見る様な視点で描いてみたいと思っています。
スピナー離陸地点の謎
さて、ここでスピナーが離陸した場所を検証してみたいと思います。
映画のセットを元にCGで再現したリドリーヴィルの地図です。
デッカードが最初にいるのは「Whtie Dragon」と書かれた場所です。ここからガフと共にスピナーに向かいます。
さて、地図にあるA・B・Cそれぞれのビルには特徴的な柱があり、その柱によってどのビルかを判別することができます。
ここで、デッカードがスピナーに乗り込む映像を確認すると、スピナーの離陸地点はビルCの前だということが分かります。
ところが、離陸地点をビルCの前だとすると非常に奇妙なことが起こります。
デッカードたちはビルCの奥からスピナーに向かって歩いてくるのですが、これを地図にマッピングしてみると、彼らがやって来た方向はヌードルバーとは真逆の方向になってしまうのです。一旦スピナーを通り越してからUターンしないと映画のような状況にはなりません。コンビニにでも寄っていたのでしょうか?
さて今回、デッカードとガフがヌードルバーからスピナーまで歩く道中を空撮で描くとすると、この矛盾を解決しておく必要があります。そこで、スピナー離陸地点をビルBの前に変更することにしました。
ヌードルバーからビルBの前のポリススピナーまでの空撮映像をCGで作成します。
まずは、ヌードルバー・シーンからスムーズにつながるかどうかの検証をするため、低解像度によるテスト版を作成してみました。
<シーン7「スピナー・テイクオフ」:テスト編集版>