「ブレードランナー・ホワイトドラゴンカット5」のHD化に伴い、現在リドリーヴィルのCGの再レンダリングを行っています。レンダリングには約1ヶ月かかる予定ですが、この間にも編集作業を先に進めていきます。
今回はシーン8「オールド・ブレードランナー・マジック」です。
本シーンは、デッカードがブライアントから半強制的に脱走したレプリカントの捜査を依頼されるシーンです。
本シーンの未公開フッテージにはガフに関する興味深いものがいくつか存在します。
- 警察官がわざわざ振り向き、笑顔でガフと言葉を交わす。
- ガフが杖を振って別の警察官に挨拶をする。
- ガフが女性の受付の肩に触れ、彼女と目配せする。
- ガフがデッカードを後ろから睨みつける。
オリジナル版でのガフは、上司のブライアントや古参のデッカードに対し無関心で冷たい態度を取る男として描かれていますが、未公開フッテージから推測すると、同僚からは慕われ、ひょっとすると憧れのような存在であることがうかがえます。
ガフは自分が人とは違う特別な存在であるというプライドを持ち、自分に一目置いてくれる同僚には優越感からフレンドリーに接し、自分より権力を持っている人間に対しては反抗的なのかのしれません。
さて、「オールド・ブレードランナー・マジック」ではそんなガフの別の一面を捉えた未公開フッテージの追加を中心に編集しました。
<オールド・ブレードランナー・マジック>