WDC5ではシド・ミードの描いた2019年のロサンゼルスを完全再現する予定ですが、映画冒頭のデッカード登場シーンも大幅にカットを追加しようと思っています。「2つで十分ですよ」のヌードルバー(店名は”White Dragon”!!)のシーンです。
本編では、カメラがヌードルバーの少し上から下にパンしながらデッカードに寄っていきます。このシーンの頭にロサンゼルス上空からヌードルバーまでパンするカットを追加したいと思っています。「Blender」を使いフルCG(WDC初!)で作る予定ですが、そのためには”Ridleyville”の平面図が必要です。
ところが「Ridleyville」でググってみても全く情報がありません。しかたなく、ビデオやポール・サイモンの「Future Noir」を参考に、なんとか配置図を作ってみました。
建物のサイズが全くわからないので、大きさは適当です。主要な建造物がどういう位置にあるかをおおよその地図にしたものです。なにせ、Ridleyvilleの全景を映した映像がないので決定版とまではいきませんが、おおよそ合っているのではないでしょうか。(ポール・サイモンも「Future Noir」の中で、「Ridley Villeは大まかにX字形に組まれた」と書いています。)
タフィーのバーはデッカードが場所を尋ねた警官が指差す方向から考えると6番になるのですが、楽屋から逃げたゾーラは13番と14番の中間辺りに現れます。しかし、6番付近にホッケーマスクのダンサーやバーをうかがわせる看板が多数あることから、タフィーのバーは6番としました。
この配置を元に、デッカードがゾーラの写真を解析してからタフィーのバーまでの足取りを追うと、
- 12番で夕食、その時鱗が魚の鱗ではないかと気づく(WDCに追加した未使用カット)
- 8番で鱗を顕微鏡検査し、蛇の鱗であることが判明
- 9番でアブドル・ハッサンを脅し、タフィーのバーについて知る
- 7番付近で警官にバーの場所を聞く
- 6番のバーに入る
という感じになります。WDCに組み込んだ未公開カットの中には、9番~7番まで歩くデッカードのカットがあり、地図通りの動きをしています。(Final Cutでは9番からいきなり7番に飛ぶ)
さて、この地図を作って驚いたのが、ヌードルバーとチュウの眼工房が道路を挟んで合い向かいにあったということ。デッカードがうどんを食べた数時間後には、目と鼻の先でチュウがロイに殺されたことになります。しかも、ロイとレオンは9番で待ち合わせをしていますから、デッカードとはニアミスだったわけです。
意外な発見でした。
(これは、あくまでセットでの話であって、映画の設定ではもっと離れた位置にあるはずですが、、、)
さてさて、この地図を元にRidleyvilleの全景映像を作っていこうと思います。地図に間違いや疑問等があれば、是非コメント欄にてご指摘ください。
【追記】
後日、本地図は間違っていることが判明しました。
こちらの記事をご覧ください。