突然ですが、
ブレードランナー・ホワイトドラゴンカットを4Kで一から作り直すことにしました。
「えっ!? 4Kじゃなかったの?」と言われそうですが、ホワイトドラゴンカットは4K(3840×2160)どころかHD(1280×720)でもありません。
SD(720×480)です(爆)!
そう、DVDクオリティーです。
そもそもホワイトドラゴンカットを編集し始めたのは約15年前のこと。4KはまだなくHD画質のBlu-rayがようやく世に出回り始めた頃でした。
そんな時代だったのでホワイトドラゴンカットはDVD画質で編集をスタートしたわけです。
それから15年、現在編集中のバージョン5ではCGを使ってシド・ミードの描いたリドリーヴィルを再現する一大プロジェクトに変貌しました。
ところが、元となる素材は15年前に準備したSD画質のままなんです。
高画質化についてはずっと気にしていたのですが、なんとなく後回しにしてきた事でした。
そして、3日前のこと。
ここまで編集が終わったシーンをDVDに焼いて、うちの55インチ4Kテレビで再生してみたところ、
画質悪すぎ!
HDや4Kの画質を見慣れてしまった目には、あまりにも酷な映像でした。
というわけでブレードランナー・ホワイトドラゴンカット5は4Kで編集し、HD(Blu-ray)でリリースすることにしました。
そのためには、全ての素材を4Kで用意しなければいけません。
ブレードランナー・ファイナルカットは4k版がリリースされていますが、ワークプリントを含めたその他のバージョンはHD版しか存在しません。
未公開シーン満載の「デンジャラスデイズ」と「特典映像」はSD画質でしか存在しません。
これら低解像度の素材は4Kにアップコンバートして使います。ノイズ除去と色修正も全て一からのやり直しになります。
リドリーヴィル完全再現のために作成したCGは、モデリングのデータはそのまま使えますが4k画質での再レンダリングが必要です。恐らくこれには膨大な時間が必要になるでしょう。
いやいや、それよりも編集そのものが最初からのやり直しです。
残念ながら、2021年11月を予定していたリリースは1年くらいずれ込むと思います。
ブレードランナー・ホワイトドランカット5は2022年11月リリースとなります。
その代わり、完成を待ってくれている皆様には最高の画質をプレゼントすることをお約束します。