シド・ミードがブレードランナーのために描いた2019年ロサンゼルスのCG再現計画
前回の記事で映画版ANACO MARTが完成しました。今回はANACO MARTの原型となったシド・ミードのイラストをCG化します(もちろんWDC5にも登場します)。
シド・ミード版 ANACO MARTと映画版との主な違いは3つです。
- 中央部がセットバックしている。
中央部が奥にさがり、更に一段上がっています。 - 電照の形状が、中央部と両端で異なる。
中央部の電照は正面を向き、両端の電照は斜め下を向いています。 - 電照が日本語ではなく英語
シド・ミードの初期のスケッチでは、日本語・中国語ではなく英語の電照がが使われています。
見方をを変えれば、セットバックした中央部と両端の3つの形状が合体した複雑な形状の建物といえます。
特に中央部と両端の接合部分は、形状の差異を吸収するために独特の面取りとなっています。
映画版ANACO MARTはシド・ミードの原型をシンプルにデザインし直したものだと思っていましたが、実は原型の中央部のみを再現したものではないでしょうか。