映画の冒頭、ヌードルバー「ホワイトドラゴン」にいるデッカードはガフに連れられポリススピナーでロサンゼルス警察へと向かいます。
さて、ここでヌードルバーとスピナーが離陸した場所を検証してみたいと思います。
映画のセットを元にCGで再現したリドリーヴィルの地図です。
デッカードが最初にいるのは「Whtie Dragon」と書かれた場所です。ここからガフと共にスピナーに向かいます。
さて、地図にあるA・B・Cそれぞれのビルには特徴的な柱があり、その柱によってどのビルかを判別することができます。
ここで、デッカードがスピナーに乗り込む映像を確認すると、スピナーの離陸地点はビルCの前だということが分かります。
ところが、離陸地点をビルCの前だとすると非常に奇妙なことが起こります。
デッカードたちはビルCの奥からスピナーに向かって歩いてくるのですが、これを地図にマッピングしてみると、彼らがやって来た方向はヌードルバーとは真逆の方向になってしまうのです。一旦スピナーを通り越してからUターンしないと映画のような状況にはなりません。コンビニにでも寄っていたのでしょうか?
さて、「ブレードランナー・ホワイトドラゴンカット」では本シーンの冒頭でリドリーヴィルの全体像を捉えた映像を追加するため、この矛盾を解決しておく必要があります。
そこで、スピナー離陸地点をビルBの前に変更することにしました。
これを実現するためには、映画のフッテージから柱を含むバックの映像をマスキングし、CGのビルBに置き換える必要があります。
さてさて、上手くいくでしょうかねえ?