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    Making of ‘METROKAB’ (1)

    スネークピット完成

    スネークピット外観、内装共に仕上がり、アニメーション用のカメラ設定も完了しました。

    Syd Meadのイラストを基にCGで再現したスネークピット外観(エントランス部分は創作)

    これでアニメーションをレンダリングできると思っていたのですが、道路に車両が一台もないことに気づきました。
    実は車両は全く作っていない!

    まずは’METROKAB’

    映画「ブレードランナー」に登場する「メトロキャブ」

    そもそも車両はRidleyvill全体が出来上がってから最後に作ろうと思っていました。計画がSnakePitシーン作成の方向にそれたため車両が必要となってしまいました。
    というわけで「メトロキャブ」から作ることにします。

    メトロキャブは映画BladeRunnerの2019年LAで活躍しているバスとタクシーのあいのこの様な乗り物
    イエローキャブの未来版です。

    スネークピットの前に止まっている車両は、デッカードセダンでもアルマジロバンでもなく、このメトロキャブが相応しいと思うんです。

    ‘METROKAB’の造形

    このメトロキャブ、第一印象は「複雑な形状をしている」というものでした。
    まずはインターネットに三面図でも転がってないかと検索してみたのですが、さっぱりヒットしません。仕方ないので、いろいろな角度からの写真を参考に三面図を作りました。

    三面図を作って分かったのは、案外シンプルな作りだったということ。
    ボックス形状の客室、客室の左半分から張り出した運転席、側面にあるアーチ状の装飾、基本的にこの3つで形成されています。
    モデリングは当初想定したより短時間で完了しました。

    ‘METROKAB’モデリング(Blender)

    ‘METROKAB’のロゴ

    メトロキャブで特徴的なのがボディー側面にあるアーチ状の装飾
    格子柄と’METROKAB’の文字が描かれています。

    実はこのロゴマークの作成に思った以上に悩まされました。

    特徴的なフォントで描かれているロゴマーク、このフォントをインターネットで探してみたものの、低解像度のJPEG画像があるだけでフォントそのものがヒットしませんでした。
    仕方ないので、低解像度JPEGを下絵にして’Adobe Illustrator’でトレースしました。

    ‘Adobe Illustrator’で作成したボディー側面の装飾柄

    メトロキャブを作っていて気づいた事
    「お客が乗り降りするための側面開口部にアールを描いたガラス扉が存在した!」
    僕は、メトロキャブの出入り口に扉はなく開きっぱなしだと(なぜか根拠もなく)ず〜っと思っていました。
    そもそも扉がなければ雨風が吹き込んできますよね。いやいやLAでは雨なんか降らないはず、、、2019年のLAでは酸性雨が降るんだった!

    CGで再現した’METROKAB’、特徴的な三本ワイパー、バンパーのエンボスや車体にはられたステッカー等、ディテールをもう少し作り込む予定
    細かすぎて見えませんが、運転席ダッシュボードにはナビがあって、僕が(Ridleyvill作成のために)作ったRidleyvillのマップが表示されています。

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