SnakePit (1)

    Blade Runner White Dragon Cut5 – シド・ミードがブレードランナーのために描いた2019年のLAをCGで再現する ‘シド・ミードLA-CG再現計画 ‘

    シド・ミードが描いたリドリービルイラストの一枚

    スネークピットのエントランスにあるチューブ

    僕を魅了したエロチックなチューブ

    映画本編ではこのビルの右壁面にスネークピットが作られました。

    スネークピットで印象深いのがエントランスにあるダンサーが入ったチューブです。このシーンは映画ではほんの少ししか映りませんが、当時映画を観た僕はその未来感とエロっぽさに思いっきりノックダウンを喰らいました。(もう一つ印象的なホッケーマスクダンサーのシーンは、公開当時のバージョンにはなかった)

    さて、シド・ミードの本スケッチには怪しげな色彩のネオンと店舗が描かれていますが、チューブは描かれていません。実はミードの別のスケッチにこのチューブが描かれています。

    スネークピットは何処に

    シド・ミードが描いたチューブのイラストがこちらです。

    シド・ミードが描いたチューブのイラスト

    このイラストをよく見ると、最初のイラストの奥から手前を見ている光景だとわかります。つまりミードの構想では、スネークピットは最初のイラストの左奥にあることになります。しかし、映画本編ではこの場所にヌードルバー(映画の冒頭でデッカードがうどんを食べる)とファッションビル(ゾーラが回収される)が配置されています。

    ちなみに、スネークピットらしきミードのスケッチには、こんなものもあります。

    スネークピットらしきイラスト。左上にダンサーが入ったスフィアが見える

    左上のスフィアに注目。これはこれでエロティックです。

    問題はどこから見た光景かっていう事なんですが、結論、分かりません。ここに描かれているビルは、それぞれ別のイラストにも描かれているのですが、それぞれが全く別の場所に描かれているのです。それぞれのビルがこんな配置になるはずがないのです。
    それでも、無理やり場所を決めるとすると、最初のイラストのビルの裏通り辺りではないかと思います(下図参照)。

    スネークピット配置図

    WDCは映画に準じます

    さて、このように映画とミードのスケッチではスネークピットの配置が全く違うのですが、映画の他のシーンとの整合性を重視してWDCでは映画の配置に準ずることとします。スフィアは場所が曖昧なままですが(どうしても配置したいので)チューブの横に配置することにしました。
    ざくっと作ってこんな感じです。

    映画に準じスネークピットをビル右側面に配置
    チューブの横にスフィアを配置したWDC版スネークピット

    ゾーラのスネークダンス

    これを作って気づいたのですが、(恐らく偶然でしょうが)スネークピット部分の窓のデザインが他の部分と違います。スネークピットの窓枠にだけアーチ型の飾りがついています。そこで思ったこと、、、

    この部分は吹き抜けで、スネークダンスのステージがあったとしたら、、、

    そう、これです↓

    シド・ミードの描いたゾーラのスネークダンス

    ありえますよね。
    ゾーラのスネークダンスシーンでは、このステージを再現しようと思っています。ならば、実際にビルに組み込むのもありですね。
    想像すると、ちょっとワクワクします。

     

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