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    スピナー、ピラミッド群を飛行 Part1

    体調を崩していて編集を長期に渡りお休みしていました。先週より再開しました。
    今回はピラミッド群を飛行するスピナーのシーンのメイキングです。

    シド・ミードが描いたピラミッド群

    シド・ミードが映画「ブレードランナー」のために描いたプロダクションスケッチの中に、摩天楼の背後にそびえ立つ無数のピラミッド群を描いたものがあります。

    残念ながら映画本編では再現されませんでしたが、ホワイトドラゴンカットでは冒頭の「ロサンゼルス2019」シーンでミードのピラミッド群を再現しました。

    ミードのスケッチの完全再現ではなく、映画の雰囲気に合わせた解釈を加えています。

    ピラミッド群はどこにあるか?

    さてホワイトドラゴンカットでは、このピラミッド群はロサンゼルスの市街地と工業地帯の間に存在すると仮定しました。
    ブレードランナーに登場する主要な場所の位置関係は下の地図の様になります。(詳細はこちらの記事で)

    主要な場所の位置関係をマッピングした地図(矢印はデッカードとガフの移動を示す)

    スピナー、ピラミッド群を飛ぶ!

    さて、映画序盤にはデッカードとガフがスピナーでLAPDからタイレルピラミッドに飛行するシーンがあります。本シーンはLAPDを飛び立ったスピナーがタイレルピラミッドの手前にある工業地帯の上を飛行する幻想的なシーンです。

    工業地帯上空を飛ぶスピナー

    ここでもう一度地図を見てみると、スピナーは工業地帯の手前でピラミッド群を通り抜けることになります。
    ということはその映像を作らないといけないということですね。
    早速、Blenderでシーンの作成に取り掛かりました。

    市街地とピラミッド群が完成しました。次はピラミッド群の奥にある工業地帯の作成に入ります。

    全体像、手前が市街地で奥がピラミッド群
    市街地の3DデータはOSMからインポートした実際のロサンゼルスの市街地データです。
    ピラミッドのベース部分
    手前のピラミッドのみ細かなディテールを加えています。
    全体像、スピナーは市街地からピラミッド群を抜けて工業地帯に入ります。

    続きは次回の記事で

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